清田警察署設置促進期成会(林進一会長)は5月22日(月)、平成29年度総会を清田区役所で開催しました。警察署がないのは札幌10区の中で清田区だけ。今年は清田区20周年という節目の年でもあり、警察署設置の世論を盛り上げる活動を強める事業計画などを決めました。
同期成会は平成13年4月に、清田区内の各町内会連合会など住民組織や各種団体によって設立され、昨年までに清田警察署設置の要望を計10回行ってきました。
構成員は、各町内会連合会や清田区青少年育成委員会連絡協議会、豊平防犯協会連合会の代表や清田区長らです。
この間、平成18年12月に区内4番目の交番として美しが丘交番が設置、平成23年5月には区内5番目の交番として緑ヶ丘交番が設置されました。
しかし、清田警察署の設置は見通しが立っていないのが現状です。
総会では、昨年11月に北海道と北海道警、豊平警察署に行った要望活動などを報告し、今年度も粘り強く要望活動を行うことを決めました。
また、今年度は要望活動だけでなく、地域住民に対しティッシュ配布やのぼりの制作・掲示により、清田警察署設置促進期成会の活動を広く紹介する活動も行うことを決めました。
総会には、清田区選出の道議、市議も出席し、清田警察署設置に向けた方策について意見交換しました。
清田区は豊平区から分離独立して20年になります。しかし、札幌10区の中で警察署がないのは清田区だけという状況が続いています。
また、JRや地下鉄など鉄道の駅がないのも札幌10区の中で清田区だけです。郵便局も清田区内には小さな局しかありません。分離独立して20年。都市機能の面では未整備のものが多々あるのが現状です。
2016年11月24日、北海道知事、道警本部長、豊平警察署長に提出した要望書は次の通りです。
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清田警察署設置等に関する要望書
日頃より、清田区内の安心な暮らしを守るために、並々ならぬご尽力・ご高配を賜り心よりお礼申し上げます。
「清田警察署設置促進期成会」は平成13年4月、地元に警察署が必要との声を受け、多くの清田区民の賛同を得て発足し、これまで北海道知事をはじめとして各関係方面に清田警察署設置の要望書を提出してまいりました。こうした中、平成23年には、清田区5番目となる交番を設置していただき、厚くお礼申し上げます。
さて、近年の清田区は、大型商業施設の開業や札幌新道の供用開始の相乗効果により、これまで以上に人や車の往来も増え交通渋滞も起きております。利便性の高い施設や道路などの社会基盤が着実に整備され、平成29年には分区20年目を迎え「成熟した街」になりつつあります。
また、平成29年2月開催の「2017冬季アジア札幌大会」では白旗山競技場を抱える清田区にも国内外から多くの方が訪れますし、世界的なスポーツイベントである「ラグビーワールドカップ2019」(平成31年9月開催)や「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)」(平成32年7月開催)では札幌ドームでの競技が予定されており、治安や交通の面からも札幌市の東の玄関口としての清田区の重要性はますます増していきます。
現時点では、清田区の治安は市内有数の良い環境が保たれていますが、自然あふれ穏やかな生活環境が特徴の清田区は持ち家率が高いことから、10区の中でも高齢化のスピードが最も速いと言われており、高齢者が事件や事故に巻き込まれる可能性が高くなることが予想され、こうした将来の見通しからも、治安の悪化を大変危惧しているところであり、また、警察署の管轄区域と行政区域を一致させ、地域住民の利便を図る観点からも清田区にも防犯・交通安全の拠点となる警察署がぜひとも必要であります。
さらに、区内では主要幹線の清田通の工事が着実に進んでおりますが、平成30年度の全線開通後は北野地区と清田中央地区が同路線で結ばれます。利便性が高まることから交通量等の増加も見込まれ、最寄りの交番から遠く離れている北野、清田中央の両地区には交番が必要との思いが強まっております。
また、清田南、清田緑両小学校や清田中学校に通うため、清田通を横断する児童・生徒も多いことから、今後、信号機や横断歩道など交通安全施設の設置が不可欠であります。
清田区内では、これまでも住民組織や各種団体、地域企業等が一丸となり、清田区に警察署が設置されることを願いながら、自らで地域を守る活動に勤しんでまいりましたが、この思いはより一層強いものになっております。
つきましては、このような清田区民の切なる思いをお汲み取りくださいまして、下記の要望事項の実現方に特段のご配慮をお願い申し上げます。
1 清田警察署の早期設置
2 北野地区・清田中央地区への交番の設置
3 清田通の整備に伴う交通安全施設の整備
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