昨年8月に開始した清田区内の9病院を結ぶ無料送迎バス「きよっちメディカルバス」の実証実験運行は1月末でいったん終了します。病院関係者は令和7年度、さらに利用しやすい形で再開を目指します。

きよっちメディカルバス
きよっちメディカルバスは昨年8月、札幌美しが丘脳神経外科病院、札幌整形循環器病院、札幌清田整形外科病院、札幌清田病院、真栄病院、北野病院、美しが丘病院の7病院の間を無料運行する形でスタートしました。

きよっちメディカルバスのチラシ
昨年12月からは、新たに札幌平岡病院と札幌南徳洲会病院も加わり、対象病院は9病院になりました。
しかも、病院以外に清田区役所と清田まちづくりセンター(区民センター)、北野まちづくりセンター、清田中央まちづくりセンター、平岡まちづくりセンター、里塚・美しが丘まちづくりセンター(里塚・美しが丘地区センター)にもバスが発着できるようにしました。
このバスは患者とその家族、付添人が利用できます。事前に登録し、スマートフォンで予約すると、人口知能(AI)が最適なルートを導き出し、マイクロバスで病院間を無料で送迎します。
この病院間のバス運行を始めた背景は、「清田区には地下鉄もJRの駅もなく、総合病院もありません。しかし、各診療科のある専門病院は充実しているので、交通利便性を改善すれば、地域に中で医療を完結させることができ、地域の人に便利な生活をお届けできるのではないかと考えました」(札幌美しが丘脳神経外科病院・髙橋明理事長)といいます。
病院以外に清田区役所や各まちづくりセンターにも、バスに乗降できる停留所を設けたのは、よりバスを利用しやすいようにするためでした。
きよっちメディカルバスは国土交通省の助成を受け、札幌市や清田区、北海道二十一世紀総合研究所、北洋銀行、かんごぷらすなどの支援、応援を受けて運行しています。
残念ながら きよっちメディカルバスは1月末でいったん終了しますが、令和7年度も利用者のニーズを聞きながら、より地域の人に利用してもらえるようバージョンアップして、7月か8月頃の再開を目指し準備しているそうです。
地域の医療・福祉にとても有意義で注目される取り組みなので、令和7年度はさらに利用しやすい形にして運行再開してほしいものです。
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