清田小学校の5年生が5月28日(水)、同校の学校田「ゆめ田んぼ・あしりべつ」で田植えを行いました。
学校田は、旧道に面した同校グラウンドの端にあり、広さは約70坪。札幌清田ライオンズクラブが2005年、「かつて清田は水田が広がっていたことを子供たちに伝えたい」と寄贈した小さな水田です。
以来、毎年、清田小では、児童が田植えと稲刈りの体験学習を行っています。
今年も5年生約60人が田植え学習に参加。札幌清田ライオンズクラブの会員たちが準備を整えていたので、児童たちは開会式の後、早速、裸足になって、泥んこ状態の田んぼに入りました。
児童たちは最初、田んぼに入る際、ちょっとおっかなびっくりの感じでしたが、すぐ慣れたのか、泥んこに足を取られながらも、歓声を上げながら笑顔で苗を植えていきました。

児童と一緒に田植えする浅山清田区長(左)
この清田小の田植えには、浅山信乃清田区長も参加し、児童たちと一緒に田植えを行いました。
この日、児童たちが植えた稲は「ゆめぴりか」。田んぼの半分は、事前にライオンズクラブの会員が道産もち米の「はくちょうもち」を植えていました。
夏の間、札幌清田ライオンズクラブ会員が田んぼの草取りや、スズメの食害防止のネットを張るなどの管理を行い、児童たちは自分たちが植えた稲の成長を見守ります。
そして、実りの秋に児童たちが稲刈りをします。刈り取ったお米「ゆめぴりか」は、児童たちの調理実習に使用し、みんなでおいしく食べるそうです。
もち米は、ノビロ学園(清田区真栄)に札幌清田ライオンズクラブから寄贈されます。

田植えの前の開会式
清田区は以前、厚別川(あしりべつ川)流域などで水田が広がっていました。昔の地名「厚別(あしりべつ)」が昭和19年(1944年)に「清田」という地名になったのも「清らかな水田が広がっていた」からでした。
昭和40年代以降の急速な宅地化で、水田は消えて、今では、清田区にある水田は清田小学校の学校田だけです。
清田小学校のある場所は、明治6年(1873年)、清田の最初の入植者、長岡重治(岩手県から移住)が入植した場所であり、最初に稲作を試みたところでもあります。
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