地下鉄東豊線建設促進期成会連合会の令和7年度定期総会=2025年8月6日、清田区民センター

 地下鉄東豊線建設促進期成会連合会(会長:牧野晃清田地区町内会連合会顧問)は8月6日(水)、令和7年度定期総会を清田区民センターで開催しました。懸案だったPRパンフを作成し、総会の場で配布。これを活用して地域住民への世論喚起活動を強めていくことなど今後の活動方針などを確認しました。

顧問の議員の皆さん

 総会は、豊平区と清田区の町内会連合会役員や清田区内の町内会長ら期成会の役員、構成員と、顧問の国会議員、道議、市議ら(※1)計約80人が出席して開催されました。

挨拶する牧野会長

 はじめに牧野会長が開会あいさつし、「地下鉄延伸には、地域の関心と運動の盛り上げが必要です。そこでこのたびPRパンフ『清田区へ地下鉄を』を作成しました。これには、地下鉄清田延伸計画の経緯、悲願の地下鉄延伸、地下鉄東豊線建設促進期成会連合会の結成と活動、構成団体と運動の広がり等について述べております。今後、このパンフを活用した地域活動を進め、『清田区へ地下鉄を』を合言葉に、世論喚起活動を進めて参ります」と述べました。

「清田区へ地下鉄を」PRパンフ

 続いて、令和6年度の活動を振り返り、令和7年度の活動方針を検討しました。

 期成会事務局から、令和6年度は秋元市長の地下鉄清田延伸への積極発言が目立ったと報告がありました。

 まず、2024年7月13日の清田区民まつり会場で、市長自ら地下鉄期成会ののぼり旗「清田区へ地下鉄を」の所に歩み寄り、清田区長と笑顔で写真に収まってくれたことがありました。

 これについて秋元市長は同年11月の期成会の市長要望の席で「清田方面について、延伸を目指していくという点で、期成会の皆さんと『まったく同じ思い』だ。しかし、クリアしなければならないこと、需要が増加していく具体的な方法を示さねばならない。課題はあるけど、向かって行きましょうという思いで(期成会の)のぼり旗の所に立たせていただいた」と期成会代表団に述べました。

 また、2025年1月8日、ホテルエミシア札幌で開催された清田区新年交礼会で、来賓挨拶に立った秋元市長は「大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)周辺のいろんな開発や土地活用について、民間からいろんな提案をいただいている。こうして人の流れを多く作る計画を作って行くことで、清田区の皆さん悲願である地下鉄の計画を具体的に進めていく。そういうことになろうかと思います」と述べました。

 そして、この新年交礼会会場で、清田延伸を直訴した期成会の牧野会長に秋元市長は「今、いろいろな資料を集めて、市全体のものにすることを考えている」とまで言ったのです。

 こうしたことが総会の場で事務局から報告されました。

 しかし、一方で、「延伸に向けた市の具体的な動きは見えない」として、安易な楽観論は禁物との認識も示されました。

 ただし、期成会としては一連の市長発言に期待し、これらは「これまで積み重ねた期成会の活動の成果」と総括しました。

 今後の活動方針として、今年の市長要望は10月27日(月)に行うことが発表されました。

 現在、札幌市は、里塚霊園奥にある里塚斎場(火葬場)(昭和59年供用開始)を同霊園内の円形広場に大きく建て替える計画を進めようとしています。今の里塚斎場を建設する際、市は地元同意を取り付けるのに6年かかりましたが、切り札の1つが「地下鉄を通すから」というものでした。

 地元には「その約束を果たさないまま、新たな火葬場などもってのほか」と反発する声があります。清田区は、里塚霊園と里塚斎場の設置ということで市政に大変貢献している区です。それなのに清田区だけ地下鉄(またはJR)がないのはあまりに不公平であり、この点も今後の延伸活動で取り上げていく方針を確認しました

 そして、地下鉄延伸PRパンフを作成したことが報告され、これを活用して地域に入って説明会等を開催し、宣伝・世論喚起活動を活発化させる方針が示されました。

 PRパンフは、この日出席した役員、構成員(町内会関係者)らに必要な部数を自由に持ち帰ってもらいました。それぞれの団体等で配布してもらう予定です。

 最後に、出席した顧問の市議会議員の皆さんから熱い力強い助言が次々とありました。

 「清田延伸活動はだいぶ前進した。市長も前向きだ。しかし、『やる』と言えないジレンマがある。でも必ずやると思う。市長の政治判断一つだ」「横断幕『清田区へ地下鉄を』を作成して、清田区役所や清田区民センター等に掲示してはどうか」「署名活動を行ってはどうか。区民が延伸活動に一緒に活動に参加できる」「PRパンフは良くできている」等の熱い意見が続出し、定期総会を終えました。

 地下鉄東豊線建設促進期成会連合会は昭和56年(1981年)に発足。豊平区・清田区への地下鉄建設を実現する活動を展開し、毎年、札幌市長に要望しています。構成団体は、豊平区・清田区の全町内会連合会14団体と清田地区商工振興会など民間団体及び企業など6団体の計20団体で構成。近年、構成団体が増え、広がりを見せています(※2)。

(※1)定期総会に出席した顧問の議員
高木宏壽前衆院議員(阿波秘書代理出席)、梶谷大志道議、吉田祐樹道議(吉尾秘書代理出席)、大越農子道議、宮下准一道議、三上洋右市議、近藤和雄市議、好井七海市議、竹内孝代市議、恩村健太郎市議、吉岡弘子市議、山田洋聡市議(ほかの顧問は公務などで欠席)

(※2)地下鉄東豊線建設促進期成会の構成団体
清田地区町内会連合会
清田中央地区町内会連合会
北野地区町内会連合会
平岡地区町内会連合会
里塚・美しが丘地区町内会連合会
豊平地区町内会連合会
美園地区町内会連合会
月寒地区町内会連合会
福住地区町内会連合会
東月寒地区町内会連合会
平岸地区町内会連合会
中の島地区町内会連合会
西岡地区町内会連合会
南平岸地区町内会連合会
清田地区商工振興会
札幌清田ライオンズクラブ
札幌清田ロータリークラブ
清田団地商店商工振興会
つしま医療福祉グループ
株式会社アミノアップ

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