清田小学校(伊藤正敏校長、清田区清田1条4丁目)の5年生児童56人が9月26日(月)、学校敷地内の水田「ゆめ田んぼ あしりべつ」で稲刈りを行いました。

学校の水田「ゆめ田んぼ あしりべつ」で稲刈りする児童

初めての稲刈り!
この田んぼは、札幌清田ライオンズクラブ(笹出和彦会長)が2005年(平成17年)に清田小学校に寄贈したもので、約70坪の広さがあります。以来、毎年、5年生が春に田植え、秋に稲刈りの体験学習をする場になっています。

刈った稲をはさ掛けして干す
今年も夏の間、ライオンズクラブの会員が水の管理などを行い、実りの秋を迎えました。台風にも負けず、見事な黄金色に実りました。
児童たちは、真栄地区で稲作を行っていた元ライオンズクラブ会員から稲刈りのコツを教えてもらい、手袋、長靴姿で田んぼに入りました。稲刈りは初めての子ばかりでしたが、鎌を使って交代で次々と稲を刈っていきました。
刈り取った稲は、ライオンズクラブ会員らが田んぼわきで「はさ掛け」していきました。天日干しで自然乾燥させます。これも昔懐かしい光景ですね。

高橋清田区長も稲刈り初挑戦
清田小学校がある付近は、清田開拓の祖である長岡重治が明治初期、和人として最初に入植した場所です。長岡重治は、今の北広島市島松の中山久蔵から寒地米(赤毛種)の種もみを譲り受け、稲作を試みました。やがて、厚別川(あしりべつ川)流域の有明から真栄、北野、大谷地方面にかけて広大な水田地帯となり、今の清田区発展の礎となりました。
「ゆめ田んぼ あしりべつ」はこうした地域の歴史と米作りの大切さ、面白さを知ってもらおうと札幌清田ライオンズクラブが清田小学校に寄贈したものです。

きれいに刈り取った田んぼ
かつて「あしりべつ」と呼ばれていた地域が「清田」という地名になったのも、「広大な水田が広がっていたから」(かつての稲作農家)といいます。今は水田は清田区から姿を消しましたが、「ゆめ田んぼ あしりべつ」は地域の歴史を今に伝える貴重な存在です。
「ゆめ田んぼ あしりべつ」は、うるち米ともち米のほか、少しですが由緒ある「赤毛米」も植え付け、収穫しました。清田小学校児童が刈り取った稲には、地域を愛する人たちの思いが詰まっています。
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