アフリカのウガンダから地方行政官11名の研修団が12月6日(水)、里塚・美しが丘地区センター(清田区里塚2条5丁目)を訪れ、同地区センターの役割を学ぶとともに、清田区住民と音楽で交流しました。

 ウガンダ研修団は、ウガンダ北部の西ナイル地域のコミュニティ開発に関わる県行政の担当者だそうです。

 JICA北海道(国際協力機構北海道国際センター、ジャイカ)の招きで11月28日(日)来日、12月20日(水)の帰国まで、札幌をはじめ道内各地で日本の地方自治制度や地方議会の役割、参加型行政の取り組みなどを視察しています。

 ウガンダ研修団を、同地区センターで活動する歌声サークル「みんなで元気に歌おう会」(小山内國行代表)の皆さん約60名が温かく迎えました。

 「上を向いて歩こう」などの日本の歌を披露し、さらに尺八、三味線の演奏や民謡を披露したほか地域の踊りの先生らが日本舞踊を披露。ウガンダ研修団一行は着物などにも関心があったようです。

 歌声サークルの皆さんは、地域に残る地元の「里塚小唄」の唄と踊りを披露すると、ウガンダの一行も踊りの輪に加わり一緒に踊り出しました。さらに一行はアフリカの歌と踊りを披露するなど、楽しい草の根交流となりました。  

 一行はほかにも、同地区センターの役割について学んだり、2階で行っていた地域住民の囲碁の対局を見学したり、さまざまなことを学んでいました。

 ウガンダ北部の西ナイル地域では1980年代以降20年間に及ぶ内戦の影響で、社会・経済インフラが破壊されたそうです。JICAは復興支援として今回のウガンダ研修団を招いたのです。

 JICA北海道は毎年、アジア、アフリカの研修団を招いていますが、2011年以降、毎年、里塚・美しが丘地区センターを研修先の一つに組み入れています。

 それは、2008年(平成20年)に開館した同センターが、地域住民参加のワークショップを通じて住民の意見を反映した形で設置され、その後も住民参加型で運営されてきたことをJICAが高く評価しているからです。

[広告]