札幌市清田区の熊谷宏之さん(平岡公園東6丁目5-16)は2月11日(月)、自宅前に「満開の桜」の雪像を制作、完成させました。「春よ、早く来い」の思いを乗せた雪像です。

満開の桜の雪像と制作した熊谷さん

満開の花とキツツキの氷像

 熊谷さんが自宅前に雪像を作り始めて、今冬で20年目になります。今冬も12月にはクリスマスツリー、新年にはバイキンマンの雪像を作りました。

これが雪像の設計図

 そして、それらを壊して1月下旬から半月かけて、今シーズン3つ目の雪像として、満開の桜の雪像を制作しました。

 桜の雪像は、高さ2.7m。雪と氷でつくった花びらが空に向かって大きく花開いています。雪を固めて作った花びらの中には、ピンク色の色紙を入れて桜色に仕上げています。

 よく見ると、雪で作った枝には、キツツキの氷像がちょこんと止まっています。これも、熊谷さんが氷をノミで削って制作したものです。

花びらをつくるために、雪でシャーベット状の板を作る

 熊谷さんは、この満開の桜の雪像を作るにあたって、まず綿密な設計図をつくります。花びらは、雪をシャーベット状に凍らせて(厚さ2センチ)、それから花びらの形の木枠に詰めて作ります。

 雪像本体の幹と枝の部分は、木で柱を造り、そこに雪を貼り付けて固めていきました。

花びらをつくる手製の木枠

 熊谷さんはかつて、さっぽろ雪まつりで大雪像をつくる自衛隊員に雪像作りのコツを習ったこともあります。

 今回は、満開の桜の雪像の制作過程の写真も公開しました。いかがですか。なかなか手が込んでいますね。

一つ一つ手作りで

 今年は寒い日が続いたため、熊谷さんは1時間作業すると、家に入って暖を取りながら休憩するなど、寒さとの闘いでもあったそうです。

 地域でもすっかり話題の、熊谷さんちの雪像、ぜひご覧になってみてください。

木で芯をつくる

雪を貼り付ける

[広告]