今年もイオン平岡店の樹林地(通称:平岡イオンの森)=札幌市清田区平岡=にアオサギが南方より飛来し、営巣活動を始めました。

優雅に飛ぶアオサギ=2023年3月14日、札幌市清田区平岡
平岡イオンの森に3月14日(火)に行ったところ、森の北側のカラマツの上の方に数多くのアオサギの巣とアオサギを確認しました。アオサギの「グワッグワッ」という元気な鳴き声も辺りに響いていました。
アオサギは体長90㎝の大きな渡り鳥です。毎年3月に南方より平岡イオンの森にやって来て、ここに巣を作り、卵を産み、ひな鳥を育てます。こうした営巣活動は6月末~7月初めまで続きます。
この間、親鳥は北広島や長沼方面まで飛んで、えさの魚を取って来るといいます。清田区真栄の釣り堀の魚も狙われるそうで、釣り堀では頭の痛い問題だそうです。
アオサギの営巣活動の観察を続けている自然環境ボランティアの「平岡どんぐりの森」によると、アオサギの巣は100個以上あるそうです。
7月初めごろには、若鳥も親鳥と一緒に平岡イオンの森を飛び立ち、しばらく道内にとどまった後、8月~9月には南方に渡って行くそうです。
アオサギが平岡イオンの森で営巣活動をしている間は、清田区内でもアオサギが優雅に飛ぶ姿が見られます。
アオサギが平岡イオンに来だしたのは1997年です。それまでアオサギの集団営巣地(コロニー)は野幌森林公園にありましたが、アライグマに襲われ、1997年4月、7㎞離れた平岡イオンの森(当時は「拓銀の森」)と20㎞離れた「篠路五ノ戸の森緑地」(札幌市北区篠路3条10丁目)に分かれて移ったと言われています。
これまで、平岡イオンの森はフェンスを張って立ち入り禁止にしてきましたが、イオン北海道は、イオン平岡店の増設増床を計画しており、平岡イオンの森の一部も開発して店舗棟を建設する予定です。開発区域はアオサギの巣がない森の南側としており、イオン北海道は「アオサギには影響ない」としています。
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