札幌市清田区平岡のイオンモール札幌平岡の樹林地(通称:平岡イオンの森)に今年もアオサギが南方より飛来し、営巣活動を始めています。平岡イオンの森付近では、アオサギが上空を優雅に舞う姿が見られます。

平岡イオンの森の上空を舞うアオサギ。くちばしに、巣をつくる小枝をはさんで運んでいる=2025年4月5日
4月5日(土)、平岡イオンの森の北の端付近に行ってきました。イオンの森はフェンスに囲まれているので中に入れませんが、周囲の道路から、カラマツの木のかなり高い所でアオサギたちが巣をつくり、巣の上で羽を休めているアオサギを何羽も確認できました。
そして時折、巣から飛び立ったアオサギが羽根を伸ばして優雅に上空を舞っているのが確認できます。巣をつくる小枝をくちばしに挟んで運んでいるアオサギもいました。
平岡イオンの森のアオサギを観察している自然ボランティアグループ「平岡どんぐりの森」によると、今年は3月10日に初飛来があったことを確認したといいます。
その後、続々とアオサギが南方より渡って来て現在、かなりの数になっており、イオンの森からは「グァ、グァ」というアオサギたちの鳴き声が聞こえてきます。
アオサギは体長88㎝~98㎝もある大きな渡り鳥。もともと札幌のアオサギの集団繁殖地(コロニー)は、野幌森林公園内にありましたが、アライグマに襲われたことにより1997年、「平岡イオンの森」(当時は「拓銀の森」)と「篠路五ノ戸の森緑地」(札幌市北区篠路3条10丁目)に分かれて移転しました。

平岡イオンの森
以来、毎年、アオサギは3月になると平岡イオンの森に渡って来て、森の北辺に巣をつくりひなを産み、ひな鳥を育てます。「平岡どんぐりの森」によると、アオサギの巣は100以上もあるそうです。
平岡イオンの森での営巣活動は6月末~7月初めまで続き、やがて若鳥が飛べるようになると、親鳥とともにイオンの森を飛び立ち、しばらく道内にとどまった後、8月~9月には南方に渡って行きます。
1997年以降、こうした営みが毎年、清田区平岡で続いています。
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