オオバナノエンレイソウの群生=2024年5月4日、恵庭市カリンバ遺跡

 恵庭市の史跡カリンバ遺跡(恵庭黄金中央5丁目)の森にあるオオバナノエンレイソウの群生地を見てきました(2024年5月4日)。以前にも見に来たことがありますが、今回は一段と見事な群生を見ることができました。

 オオバナノエンレイソウは、その気品ある姿から「森の貴婦人」と呼ばれ、北海道と東北の一部に分布している山野草です。比較的大きな春の白い花です。

 恵庭市のカリンバ遺跡は、縄文時代後期(約3000年前)の墓地や住居跡、数多くの装身具類が発見された遺跡です。遺跡は国の史跡に指定され、出土した装身具類も重要文化財に指定されています。それらは恵庭市郷土資料館(恵庭市南島松157-2)で見ることができます。

奥の建物は北海道文教大学附属高校

 カリンバ遺跡に隣接するカリンバ自然公園に駐車場(3台)があるので、そこに車を停めて辺りの散策を始めました。

オオバナノエンレイソウとニリンソウ

 カリンバ遺跡は、原っぱや湿地、森林などからなっていますが、オオバナノエンレイソウが群生しているのは、森林内です。隣は北海道文教大学附属高校になっていて、高校との境界から森の奥深くにかけてオオバナノエンレイソウが見事に群生しています。

ニリンソウ

 ひょっとしたら札幌近郊で一番の群生地かもしれません。この光景は、ちょっとした感動ものです。

オオタチツボスミレ

 オオバナノエンレイソウは北海道大学の校章のモチーフになった花です。北大構内の原生林(恵迪=けいてき=の森)にもオオバナノエンレイソウのちょっとした群落がありますが、ここカリンバ遺跡の森には及びません。

 オオバナノエンレイソウの群生地には、白い小さなニリンソウやオオタチツボスミレの花なども見ることができました。ここはお花畑のような様相です。

 遺跡に隣接するカリンバ自然公園は湿地帯で、木道が整備され、4月にはミズバショウの景勝地になります。

カリンバ遺跡の森(右側)の脇の歩道を歩く2羽のカモ

カリンバ自然公園

 カリンバ遺跡は約4ヘクタールの広さがあるそうですが、住宅街の中にある自然豊かな公園と言えます。周辺には個性的な飲食のお店もあり、ふらりと散策するのもいいと思います。

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