美しい白樺並木のある西野緑道(札幌市西区西野6条1丁目、7条1丁目、8条2~3丁目、9条3丁目)を歩きました。

西野緑道の白樺並木=2021年6月3日

入り口の案内板(下流側起点)
琴似発寒川沿いに伸びる発寒川緑地の駐車場に車を停めて、琴似発寒川沿いのサイクリング道路をわずかばかり上流方向に歩くと、西野緑道の入り口があります。
ここから住宅街の中を1.3キロメートルほど伸びているのが、きれいに整備された西野緑道です。
緑道に入ってすぐ、長さ200メートルにわたるシラカバ並木が現れます。札幌にはいくつかの緑道と称する散策路がありますが、おそらく西野緑道がもっともきれいに整備されている緑道と思われます。

西野緑道のエゾリス=2020年5月15日
様々な樹木が多く植栽されていて、気持ちの良い散策が楽しめます。近くの人たちにも散策や犬の散歩などで親しまれているようです。
途中、エゾリスひろばという場所がありました。今回はエゾリスには出会えませんでしたが、昨年訪れたときは、木の枝にちょこんといるエゾリスに出会えました。

ヒヨドリ
野鳥の鳴き声も聴こえてきます。
緑道内には、長さ100メートルほどの桜並木もあります。桜の季節には、見事な桜の花のトンネルになるようです。

西野緑道内を流れる水路
西野緑道内は、固い石で固められた細い水路がずうっと伸びており、左水無川という名前が付いています。水が流れていないような川名ですが、6月3日(木)に行ったところ、水路にはちゃんと水が流れていました。

水路の途中には小さな滝も
西区土木センターによると、夏の間だけ琴似発寒川から取水し、水を流すそうで、今年は6月1日から秋口まで水が流れるそうです。
西野緑道は、この左水無川という河道とともに出来ているのがわかります。西野緑道を歩いて行くと、やがて終点(上流側起点)の琴似発寒川沿いのサイクリング道路に出ます。琴似発寒川に架かる右股橋の下流側です。

西野緑道の上流側起点
左水無川はこの付近の琴似発寒川から取水し、西野緑道の中を流れ、緑道の終わる所(下流側起点)で再び琴似発寒川に流れ出ています。
西野地区は明治時代、水田開発が行われ、米作のための農業用水路が縦横に造られたそうです。この左水無川という水路もその一つだったという指摘もあります。
この美しい西野緑道は、用水路跡(河道跡)を昭和56年(1981年)から昭和61年(1986年)にかけて、札幌市が造成した公園です。
西野緑道は、平岸と中の島の境を流れる精進川の緑道や、北区の屯田防風林の緑道と並ぶ素晴らしい散策路だと思います。コロナ疲れの気分転換に訪ねてみてはいかがでしょうか。
※追記 西野緑道はどのようにして誕生したのでしょうか。その歴史的経緯は、こちらをご覧ください。

西野緑道の地図=「街の達人 札幌便利情報地図」(昭文社)より
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