軽妙な笑いを誘う桂三段さん

軽妙な笑いを誘う桂三段さん

 清田区北野のアパートに2015年4月からお住いの落語家、桂三段さんが頑張っています。清田区を拠点に、札幌市内各地域のカフェなどで落語会を開き、地域に明るい笑いを広げています。

 6月19日(日)には、里塚・美しが丘地区センター(清田区里塚2条5丁目1-1)で落語会&交流会を開催しました。お囃子が鳴り、寄席の雰囲気が高まる中、三段さんが、30人ほど集まった地域の人たちの前に登場。軽い漫談から入り、古典落語の「風呂敷」と新作落語の「読書の時間」を披露しました。

里塚・美しが丘地区センターで行われた落語会

里塚・美しが丘地区センターで行われた落語会

 桂三段さんは、桂文枝(桂三枝)師匠の弟子で、「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」の所属。上方落語協会の会員という本格的な落語家です。

 里美地区センターの落語会の会場は終始、明るい笑いが続きました。来場者たちは「三段さんはテレビの『笑点』に出ている落語家より面白いし、素晴らしい」と感激していました。

交流会で得意のどじょうすくい踊りを披露

交流会で得意のどじょうすくい踊りを披露

 落語会の後、来場者との交流会が開かれ、三段さんは得意の「どじょうすくい踊り」を披露し、交流会でも笑いを誘っていました。

 桂三段さんは帯広市の出身。札幌で歯科技工士になりましたが、芸人を志して23歳の時に上京。パチンコ店やファミリーレストランの店員、大工などのアルバイトをしながら、東京の寄席「新宿末広亭」に通い詰め、落語やお笑いの勉強をしたそうです。

「三段さん、すごいわ」と感激の女性たち

「三段さん、すごいわ」と感激の女性たち

 特に夢中になったのが、桂三枝さんの軽妙な笑いの落語。いったん故郷の帯広に帰り、三枝さんの落語125選を収録したCDを何度も何度も聞いたそうです。

 そんなある日、三枝さんが札幌の落語会にやって来ました。三段さんは札幌に来て、大胆にも「弟子にしてください」と直接、三枝さんに申し込んだそうです。半年後、三枝さんのマネジャーから「大阪に来られますか」との返事があり、すぐさま大阪に飛んで体験入門しました。

落語の後の交流会

落語の後の交流会

 最初は「君が思っているほど甘い世界ではないよ」と言われたそうですが、熱心さが認められて3か月後、晴れて入門が認められました。この時「桂三段」という名前を師匠からいただいたそうです。2005年のことです。三段という名前は「三段跳びのように飛躍してほしい」という師匠の願いから名づけられたそうです。

 大阪で、三枝さんが司会をするテレビ番組「新婚さんいらっしゃい」の前説(番組本番前の盛り上げ役)を4年間務め、さらに2011年から2015年4月まで、よしもとの「島根県の住みます芸人」として活動しました。そして2015年4月、「北海道の住みます芸人」として札幌へ。

落語会の会場で販売する三段さんグッズの手ぬぐい

落語会の会場で販売する三段さんグッズの手ぬぐい

 清田区北野に居を構えたのは、奥さんの実家が清田区にあったからだそうです。

 札幌では、各区のカフェで落語会を実施しています。7月9日(土)には、清田区初のカフェ落語を「Cafe COTY(コティ)」(清田区里塚緑ヶ丘5丁目2-1)で午後1時から開催します。

 三段さんは、地域イベント、公民館、お寺、教会、病院、飲食店などどこへでも出かけて落語会を開きます。「出演料については高いことは申しません。ぜひお声をかけてください」と言っています。

 清田区の地元落語家、桂三段さんを地元でもっともっと応援したいですね。桂三段さんのブログはこちらからご覧ください。

 

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