地下鉄東豊線建設促進期成会連合会(会長:牧野晃清田地区町内会連合会会長)は7月11日(水)、現行の「清田区まちづくりビジョン2020」の後継の長期ビジョンにも現行ビジョンと同じく「地下鉄清田方面延伸」を載せるよう小角武嗣清田区長に申し入れしました。
「清田区まちづくりビジョン2020」は清田区が平成9年(1997年)に豊平区から分離独立したのを機に、当時の清田区民と共につくった清田区のまちづくり計画です。
平成11年(1999年)3月に策定した60ページにわたる冊子で、2020年を目標年次とする清田区のまちづくりの方向性を示しています。
このビジョンは、「緑あふれる美しいまち」や「健やかに暮らせる安全なまち」といった項目のほかに、「地下鉄を延長し、清田区役所周辺に地下鉄駅、バスターミナル、文化・商業施設、公共施設からなる地域中心核の形成が望まれる」「地下鉄を地域中心核まで延長する必要がある」と地下鉄延伸を明記しているのです。
しかし、札幌市が地下鉄清田延伸に慎重姿勢に転じると共に、清田区も地下鉄延伸問題から避けるようになりました。
札幌市がかつてつくった地下鉄建設計画で、実現していないのは地下鉄東豊線の福住-清田間だけです。札幌市も2001年の総合交通対策審議会では「清田まで延伸する」という方針を掲げていました。
1999年に策定した「清田区まちづくりプラン2020」の時代は、札幌市も地下鉄延長の姿勢をとっていた時で、清田区としても「地下鉄延伸」を言いやすい環境下にあったと言えます。
その後、札幌市が地下鉄延伸に慎重、凍結姿勢を強めるとともに、この「清田区まちづくりビジョン2020」は、ほとんど顧みられることがないような状態になっています。
清田区は「清田区まちづくりビジョン2020」の後継の長期ビジョンを新たに策定する予定です。2018年度と2019年度の2か年で策定作業を進める予定と聞いています。
地下鉄期成会としては、清田区民の悲願である「地下鉄延伸」の旗を「まちづくりビジョン」から下ろしてはならないという思いで、小角清田区長に今回、申し入れを行いました。
また、7月2日に地下鉄期成会が行った秋元札幌市長への要望行動についても牧野会長から小角区長に報告、理解を求めました。
小角区長からは「地下鉄延伸問題からは逃げずに、議論していきたい」との返事がありました。
地下鉄東豊線建設促進期成会は昭和56年(1981年)に発足し、清田区5町連、豊平区5町連、清田地区商工振興会、札幌清田ライオンズクラブの12団体で構成。今年から清田区内の全100町内会代表も構成員となり、活動のすそ野を拡大しています。
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