3月1日(金)に行われた札幌市議会予算特別委員会で、清田区選出の竹内たかよ議員(公明党)が地下鉄清田延伸問題を取り上げました。
なかなか実現しない地下鉄清田延伸ですが、市側は「清田方面については、地下鉄延伸の実現性を含めて様々な視点から公共交通機能の向上を目指して検討していく」と答えました。
「地下鉄の実現性を含めて」と答弁にありました。地元としては、ここに希望と可能性を見出したいところです。
2月18日(月)の定例市議会本会議で、宮村素子議員(自民党、清田区)の代表質問に市側が答えた内容と基本的には同じでしたが、清田区選出の市議がこうして相次いで地下鉄延伸の地元の声を市議会の場で訴えていくことは、とても大事なことだと傍聴して感じました。
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竹内議員と市側の主なやり取りは次の通りです。
竹内 清田方面への地下鉄延伸についてお聞きします。清田区は市内で唯一、軌道系の交通機関がありません。公共交通を軸とした交通ネットワークを確立していくためには、地下鉄東豊線建設促進期成会連合会をはじめ清田区前出の全議員は、区民の長年の悲願である地下鉄延伸が必要であると考えております。
現在、進めている札幌市総合交通計画の見直しにおいて、地下鉄などの公共交通ネットワークの方向性について、検討委員会では具体的にどのような議論がなされているのか。また、それを踏まえて清田方面への地下鉄延伸についてどのように検討していくのか、考えをうかがいます。
米田総合交通計画部長 先般、開催した交通部会では、交通需要やまちづくりの観点から公共交通ネットワークの今後の方向性について議論を行いました。
将来の需要推計の結果、バスでの輸送では困難とされる1時間当たり3000名以上の高密度区間は今後、市内全域で発生しない予測であり、交通需要の面からは地下鉄などの大量輸送機関を拡充する必要性はないことを確認しました。
一方で、まちづくりの面からいうと、多くの地域交流拠点で地下鉄、JR駅を中心に高い利便性が確保されているのに対し、清田は他の拠点に比べて都心部へのアクセス性に課題があることを確認しました。都心部へのアクセス向上が重要といった意見が出されました。
これらの意見を踏まえ、今回の総合交通計画の見直しにおいて、引き続き(清田方面は)公共交通機能を向上させる区間として位置付けることが重要と認識しています。
清田方面への地下鉄延伸については、現状では採算性など難しい課題がありますが、今後、地下鉄の実現性を含め様々な視点から公共交通機能の向上を目指して検討していく考えです。
竹内 地下鉄は冬季の気象条件に左右されず、エネルギー効率にも優れた輸送機関です。沿線の土地利用の向上や都市機能の集約なども見込まれ、今後の清田の地域交流拠点の形成など、まちづくりにとっても大変重要と考えます。
地下鉄東豊線建設促進期成会連合会は毎年、市長に地下鉄延伸の要望書を提出していますが、現状では、採算性の面で厳しいことから、なかなか前向きの回答が得られていないところです。
このような中で、昨年11月、清田方面への地下鉄延伸に関する新聞報道(「清田区への公共交通機関整備」「地下鉄延伸、市が検討継続」)がなされたところです。地元から期待の声が上がる一方で、もっとスピード感をもって見直しをしてほしいという声も上がっています。スピードを上げて検討していただきたいと思います。
(一部よく聞き取れないところがあり、その部分は省きました)
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