清田区のまちづくりについて議論する「きよたまちづくり区民会議」の平成30年度第1回本会議が7月23日(月)、清田区役所で行われました。ここ数年、「防災対策」や「清田区の魅力づくり」「20周年行事」などを議論のテーマにしてきましたが、初めて地下鉄延伸問題を取り上げ、議論しました。

きよたまちづくり区民会議の様子

 区のホームページによると、「きよたまちづくり区民会議」は、「各地区町内会連合会をはじめさまざまな団体の代表者が集まり平成20年3月に設立」され、「区民が集まって話し合い、考え、行動する」とあります。本年度の委員は、こちらの区のホームページをご覧ください。事務局は清田区役所地域振興課です。

 今回、区民会議が地下鉄延伸問題を取り上げたのは、2020年を目標年次とし、清田までの地下鉄延伸を明記した「清田区まちづくりビジョン2020」(1999年3月策定)というまちづくり計画の次をどうするかという問題があり、区側にこの問題を避けて通れないという判断があったからと思われます。

 また、区民の間で地下鉄清田延伸と、区役所周辺を地下鉄駅やバスターミナル、商業・文化施設等からなる地域中心核にしてほしいという根強い声があり、もはやこの問題を避けて通れないという判断もあったものと思われます。

 区側から担当の係長が、清田区は人口が減少に転じ、高齢化も進んでいることを示す統計資料をたくさん提示し、「現状では地下鉄を延伸するために必要な利用者数が見込まれない状況」と説明しました。

 この区側の説明に、各地区町内会連合会の会長たちが反発しました。

 平岡地区町内会連合会の鎌倉功会長は「人口が減っているというが、地下鉄が来ることで人口が増えることだってある。区の説明では、清田区は先行きが全くない、ということだ」と不快感を示しました。

 また、清田地区町内会連合会の牧野晃会長(地下鉄東豊線建設促進期成会会長)は「清田区民フォーラム(今年は10月27日に開催予定)で地下鉄延伸をテーマに取り上げるべきだ。これを区民フォーラムで取り上げないのは、かなり変な感じがする」と苦言を呈しました。

 そして牧野会長は、「上田市長の前の桂市長(1991年~2003年)までは、札幌市は『清田まで地下鉄を伸ばすべき』という姿勢だった。区民会議や区民フォーラムで、これまでの地下鉄延伸についての歴史的経過等も含めて広く議論し、盛り上げていくべきだ」と提案しました。

 さらに牧野会長は「最近の札幌市は、都心アクセス道路や新幹線札幌駅、マイス(国際会議場)まど中心部ばかりやっている。なんで清田区には唯一、いまだに地下鉄も警察署もないのか。もっとまちづくりの議論に地下鉄延伸を入れてほしい」と渾身の思いを込めて訴えました。

 清田中央地区町内会連合会の鈴木亨会長も「地下鉄の問題は、まちづくり議論の中できちんとやらないといけない。ぜひ、検討を」と区役所側に注文をつけました。

 小角清田区長は「地下鉄の課題は大きな課題であり、重く受け止めている。しかし、事業費も相当かかり厳しい状況にある。地下鉄の現状、そして前に進めるには何をやったらいいのかを提示することが大事だと思う」と述べました。

 「きよたまちづくり区民会議」で区側と住民側の温度差が表面化したのは、初めてのことです。今後、どう意見を取りまとめていくのか、注目しましょう。

 なお、この日の「まちづくり区民会議」では、「清田区まちづくりビジョン2020」が委員の皆さんに配布されませんでした。「ビジョン2020」をまず総括するというのですから、清田区は委員の皆さんに「ビジョン2020」を配布し、読んでいただく必要があるのではないでしょうか。

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