地下鉄東豊線の清田方面延伸を求める活動を行っている地下鉄東豊線建設促進期成会連合会(会長:牧野晃清田地区町内会連合会会長)は4月12日(木)、同期成会顧問の清田区・豊平区選出の市議、道議との意見交換会を開催しました。
同期成会は昭和56年に発足し、豊平区と清田区の町内会連合会と清田地区商工振興会、札幌清田ライオンズクラブの12団体で構成し、毎年、札幌市長に要請行動を行うなど清田区民の悲願である「地下鉄の清田延伸」を粘り強く訴える活動を続けています。
市議・道議との意見交換会は毎年1回、行っています。
日本ハム球団が札幌ドームを出て北広島に本拠地を移転することが決まり、札幌ドームへ来る地下鉄東豊線の乗客が減少することに期成会は危機感を持っています。
この日の意見交換会では、当然、この問題が話題に上りました。清田区と豊平区の町内会連合会は「札幌ドームと周辺を活用した新球場構想」を札幌市と日本ハムに要望していただけに、「ドーム撤退は残念だ」との声が上がりました。
秋元札幌市長は「札幌ドームの経営安定に努める」と発言していますが、期成会からも顧問の市議らに「札幌ドームの経営安定化とドーム周辺(農業試験用地)の活性化に尽力をお願いしたい」との要望が出されました。
一方、札幌冬季オリンピック招致に関して、札幌ドーム隣接の農業試験場用地に計画していた選手村(4500人収容)を、札幌市は昨年12月、経費圧縮のためとして真駒内地区に突然、変更しました。
秋元札幌市長は、これまで「農業試験場用地に選手村やメディアセンター等を設置し、地下鉄東豊線延伸を検討したい」と言ってきました。この約束を破るもので、期成会としては大変遺憾に感じていました。
札幌ドームと周辺の農業試験場用地の開発と活性化は、地下鉄清田延伸にとって重要な要素であると、期成会は考えているからです。
もっとも、札幌市は選手村に代わるものとしてアイスホッケー会場などの競技施設をドーム隣接地に計画しているもようで、その情報が市議側から明らかにされました。
期成会は市議らに「札幌ドーム隣接の農業試験場用地の開発・活性化について市議会で質問するなど取り上げてもらいたい」と要望しました。
また、期成会は従来、町内会連合会が主な構成団体でしたが、清田区内においては運動のすそ野を広げるために、単位町内会(清田区内101町内会)も構成員に加えることが市議・道議側に報告されました。
さらに、地下鉄延伸は国の認可事項でもあることから、政治的アプローチも必要との声が以前から市議・道議からありました。そこで、期成会は今年度から地元の国会議員(前議員を含む)にも協力要請することを決め、市議・道議らに報告しました。
協力要請する議員はまず、荒井聡衆院議員、高木宏壽前衆院議員、紙智子参院議員(清田区出身)を予定しています。
市議・道議からは「清田区のすそ野拡大や、国会議員にも協力要請することは大いに結構だ」との声がありました。
意見交換会では、日本ハムの札幌ドーム撤退や札幌オリンピック招致計画の動きにとらわれることなく、地下鉄延伸は地域住民の要望、地域のまちづくりの必要性を軸に推し進めるべきとの意見もありました。
意見交換会は、期成会と市議・道議団との意思と情報を共有化するいい機会でした。
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